昼夜逆転に次ぐ逆転

 退職後初の長編小説を書き終え、小説賞に応募する。うまくいけばいい。

 昼夜は相変わらず逆転しまくっており、このあいだ発売したあつまれどうぶつの森だけが辛うじてわたしの日付感覚を生き永らえさせている。イースターイベントが終わったらそれも怪しい。

 コロナ騒ぎで自粛がつらいという人が急増している、らしい。

 わたしは二月の頭から自主的に引き籠っているのでよくわからない。いってしまえば自粛開始から早二か月だ。家とスーパーを往復してどうぶつの森をプレイし、食事中は映画を観ている。

 いまのところつらくはない。

 むしろ、一日中好きなことをしているのに、まだ時間が足りないと感じる。

 思うに、家でひとりでできる好きなことが多すぎるのだと思う。観てない映画は山のようにあり、ゲームも積んでいるのが数本、しかもFF7リメイクが発売され、当然、次の長編小説も書いている。

 ツイッターを見ていると、「自粛がつらい人の気持ちがわからないインドア派は、毎日フットサルと飲み会に強制参加させられてる状況を考えてごらん? 陽キャたちはいまそういうつらさに耐えてるんだ」というツイートを目にした。

 なるほど理解できるなあ、可哀想だなあ、と思ったが、続けて「つまり毎日外に出て仕事をしていたインドア派は、毎日が緊急事態宣言だったのか」というツイートを発見。笑う。

 これを機に、いろいろな生き方が肯定される世の中になればいいと思う。

 ここぞとばかりに陽キャを馬鹿にするインドア派が目立つが、引きこもりのわたしから見てもスマートではない。インドア派を支えるすべてのコンテンツは陽キャの皆様が靴の底をすり減らして整えたインフラの上に成り立っているものである。感謝こそすれ、馬鹿にする権利はない。

 まあ、夕方に起きているような引き籠りが何を言っても、説得力はないのだが。