空飛ぶタイヤ(2018)
アマプラにて視聴。
ここ最近見た中で、シナリオでぐいぐい引っ張っていく映画というランキングではピカイチ。
ある日、中小規模の運送会社である赤松運送のトラックが脱輪し、外れたタイヤが直撃した主婦が死亡する。トラックを製造した財閥系列メーカーであるホープ自動車の調査結果によれば、脱輪原因は運送会社の整備不良。しかし赤松運送の整備士は法定基準をはるかに上回る丁寧な整備をしており、メーカーの調査結果に疑問を抱いた赤松社長が独自に調査を始めると、どうやらトラックには構造的欠陥があるらしい。メーカーによるリコール隠しが行われているのでは……? というあらすじ。
主演の長瀬さんはこのあいだ観た『Too young to die』なんかだと熱い演技をしていたけれど、こちらではぐっと抑え、腸にため込んだ怒りを言葉に滲ませるような、しぶくて格好いい演技をしていた。
いい俳優は立ち姿でわかるという。立っているだけで絵になる、というやつだ。
長瀬さんはとてもきれいな立ち姿で、フィルムに姿があると、目で追ってしまう。この映画ですごく好きになった。
自分も元々メーカーで働いていたので、こういう筋書きは感情移入してしまうのもあり、すごく好き。いつか自分も企業物のシナリオを書いてみたい。